肥満 吉田町
2018-12-03
肥満と飢餓は正反対の状態ですが、現代人の肥満の問題は、人類が絶えず飢えにさらされてきたことと深い関係があります。
約400万年におよぶ人類の歴史はまさに飢餓との闘いで、何度もおとずれた氷河期は、人類に多くの試練を与え続けました。
人類が安定して食料を得ることができるようになったのは、人類が経験した最後の氷河期が終了した約1万年前、中東シリアで農耕が始まってからにすぎません。農耕はまたたく間にヨーロッパに広がり、日本には約3500年前、縄文後期に中国から稲作が伝わってきました。
しかし、それまでは、先史時代の厳しい食料事情の中で、乏しい食物から得られたわずかなエネルギーを出来る限り効率よく利用し、残りはすべて体の中に蓄えておく仕組みが、人類に必要でした。それは生命が生き延び、繁殖するために不可欠なことです。
食物から体内に取り入れたエネルギーを効率よく蓄えるには、余ったエネルギーをすべて脂肪に変え、皮下か内臓に蓄えねばなりません。つまり、飢餓と対抗して、体内に大量の脂肪を蓄積する能力を身につける必然性が、人類にはあったのです。
しかし、今日では、生き抜くために欠かせなかったこの能力が、かえってマイナスの作用をしていることがはっきりしてきました。
私たちの日々の生活をみますと、車社会になってあまり歩かなくなったし、肉体労働が減り、家事も電化によって負担が軽くなり、消費するエネルギーは明らかに減っています。
脂肪を蓄えた細胞は燃焼してエネルギーを供給する必要がなくなり、エネルギーをためることだけが仕事になりました。「収入」だけあって「支出」が少なくなるのなら、家計にとって大変、結構な話ですが、体では使われずにたまる一方の脂肪が深刻な問題となります。
成人のエネルギー摂取量は、ここ20年間、横ばい、もしくは減少傾向なのに、消費エネルギーが減ったために、肥満者が徐々に増え、その傾向は男性でとくにはっきりしています。以前はあまり見かけなかった高度の肥満もよく見かけるようになりました。
肥満度が高くなるにつれ、睡眠中の呼吸障害をきたしやすくなり、突然死や睡眠時死亡を引き起こすことがあります。
さらに肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧、痛風、胆石症、骨粗しょう症などの下地にもなりやすく、そのため狭心症、心筋梗塞など、虚血性心臓病や脳卒中の原因になります。乳がん、子宮体がん、大腸がんの原因にもなりますから「肥満は万病のもと」といっていいのです。
いかに肥満を予防するか・・・・それは、現代人にとって日々心がけねばならない重要なテーマなのです。
当院では肥満改善やがんの予防まで可能です!!!
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