静岡の交通事故の専門家 知っ得情報⑧
2015-05-29
08.ヘッドレストの重要性
自動車に乗っていて追突事故に見舞われた場合、最も気をつけなければならないのがムチ打ちです。ムチ打ちとは「外傷性頸椎症候群」の一般的な呼び名です。正式な傷病名を分解してみると「外傷性」(原因)+「頸椎」(部位)+「症候群」(症状)になりますね。「外傷性」とは外部から強い圧力が加わって怪我を負っている状態を意味しています。「頸椎」は頭蓋骨を支えている首から肩にかけての脊椎を意味し、「症候群」とはいくつかの症状が多発的あるいは同時に起こる症状の事を意味しています。
言うまでもない事かもしれませんが、人間にとって首はとても重要な部位です。頸動脈や太い神経が通っていますし、気道や食道などの器官があり人が生きていく上でとても大切な役割を果たしているからです。
もし、事故で脊椎を損傷するようなことがあると、自律神経や運動神経が傷ついてしまい、様々な健康被害を引き起こし、重症化すると麻痺や半身不随などの症状が起こることも懸念されます。また、気道や頸動脈が損傷すると呼吸不全や脳死状態になる可能性も否定出来ないのです。
交通事故のように体がシートに固定されている状態で後ろや側面から追突されると力が加わった方向に頭が放り出されるような状態になります。更に頭部はとても重たいので重量分の加速がつく事になります。その衝撃で頸椎には大きな圧力が加わって損傷してしまうのがムチ打ちです。こうしたムチ打ち状態を少しでも和らげるためにとても重要な働きをするのがヘッドレストです。
では、ここからはヘッドレストの役割と正しい使い方を説明していきましょう。
ヘッドレストとは自動車のシートについている高さ調整可能な枕のことです。ただ、単に頭を休める枕と言うよりは頭全体を保護する装置としての役目があるので国産車であれば全車に設置されるのが一般的で。しかしながら法的な規制はあいまいで、前席には設置が義務づけられている(無いと車検が通らない)ものの後部座席に関しては規則化されていません。
では、ヘッドレストが無いと追突事故時にどのような被害が発生するかを考えてみましょう。(あくまでもシートベルトをしているという前提です)
まず、追突された瞬間は力が加わる方向に頭が大きく振られる事になります。前から追突された場合は後ろ方向に、後ろから追突された場合には前方向に大きく投げ出されるような形ですね。次に物理の法則で最初に加わった力とほぼ同じ力が反対側に作用するので最初に振られた方向とは真逆の方向にも同様の衝撃が加わります。前後どちらかから追突された状態でヘッドレストが無ければ強い衝撃で頭が前後に揺さぶられるので頭を支えている頸椎を損傷するリスクが高まってしまいます。しかし、適切な位置にヘッドレストがあれば後頭部に加わる衝撃をかなりの割合で吸収させることが可能となり、脳や頸椎に加わる衝撃を和らげる事が可能なのです。
ただし、ヘッドレストが低すぎて頭が大きくのけぞってしまったり、高すぎて頸椎にヘッドレストが当たっていないと却っていびつな力が加わり思わぬ大けがをする原因となってしまいます。
ヘッドレストはシートに座ってみて頸椎と後頭部に接するような位置が適切なポジションとなります。座高の高さは人によって異なるので、乗車する時には毎回必ずヘッドレストの位置を調整するようにしましょう。
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